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文科省キャリア技官の収賄事件−「高級官僚の天下り制度」と密接な関係か
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    文部科学省の前文教施設企画部長が国立大学の施設整備事業をめぐり、海洋土木大手の五洋建設(本社東京都文京区)の関連会社社員から現金を受け取っていた収賄容疑で逮捕されたことを、読売新聞が4月4日夕刊でスクープした。民間への天下り問題を含めて他省庁に「飛び火するのではないか」という噂が実しやかに流れ始めた。

    この事件で目を引いたのは、海洋土木大手の五洋建設の関係会社社員が贈賄工作をしていたことだ。旧運輸省(現・国土交通省港湾局)が発注する港湾土木工事に強い五洋建設が、文部科学省の文教施設(国立大学)という公共建築分野に食い込もうとしていた事実が発覚したことである。


    同新聞の報道では、前文教施設企画部長は、国立大学の工事入札などで受注に有利になるよう便宜を図った見返りに、五洋建設の関連会社社員から現金数十万円を受け取っていた。


    公共建築分野は「陸の上」であり、一般的には総合建設会社(ゼネコン)が入札に参加し、落札するケースが多いが、海洋土木工事の激減で「海から陸に上がらなければならない」お家事情が、この事件を誘発したと見る向きも多い。いわゆる「陸に上がった河童」(関係者)というらしいが、それだけ建設業界も談合に対する市民や司法の監視が厳しくなり、受注競争が激しくなって海洋土木だけでは食えなくなっているとの指摘もあるほどだ。


    かつて、石橋産業事件に関連して海洋土木工事主体の若築建設が、中尾栄一元建設相(逮捕、その後落選)にわいろを渡し、旧建設省の一般土木工事への参入工作を行っていた事件があった。


    なかでも国立大学の学校建築を公共建築分野参入の突破口にしようとした五洋建設は、この事件の発覚で公共建築分野への参入は一層難しくなった格好だ。


    文部科学省の技官トップが就任する文教施設企画部長ポストは建築職で、旧文部省大臣官房文教施設部長だ。逮捕された前文教施設企画部長は、東北大学工学部建築学科出身。


    文部科学省の建築キャリア技官の天下り先の一つとして、設計事務所の教育施設研究所がある。また旧郵政省(現・日本郵政)の場合は、同じく設計事務所の丸の内建築事務所があることは、意外に知られていない。


    記憶に新しいが、松岡利勝農相の自殺に関連して社名が挙がった林業土木コンサルタンツという財団法人は、林業土木キャリアを含めた技官たちの天下り先のひとつでもある。外務省の場合は、政府開発援助(ODA)に関連して、大手土木・建築コンサルタント企業やゼネコンに天下るケースも多いと聞く。


    文部科学省だけでなく、霞ヶ関官庁街一帯のキャリア官僚は、かつては天下り先に「手土産」といわれる受注工事を本省から付けてもらって、再就職していた。一方のキャリア官僚の受け入れ先となる民間企業も、「手土産」の大きさ(受注額)を期待してOBを受け入れていた。


    文部科学省だけでなく、ほとんどの省庁でOB在籍会社の工事入札の落札率が高水準で推移しているとの指摘が、国会論戦でたびたび取り上げられるほか、市民オンブズマンからの指摘もあり、民間会社への天下りもなかなか難しくなってきたと聞く。


    「役人の常識は、社会の非常識」と揶揄(やゆ)されてきたように、文部科学省のキャリア技官の逮捕が「霞ヶ関一家」の「社会の非常識」にいかに風穴を空ける突破口になるかどうか、警視庁の捜査から目が話せない状況だ。

    | 天下り問題 | 20:42 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - | ↑PAGE TOP
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